見てしまった…ベトナム人の貧しい現実。
先日、日本語学校で、作文を添削をしました。
お題は「将来の夢」。
作文には、日本で成功したいとか、
大きな家を買いたいとか、
明るい未来をつたない日本語で綴られていました。
その中で、手がとまってしまった作文がありました。
以下、抜粋です。
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私は山の方で生まれました。
そこでは、びんぼうがたくさんいます。
お金がありませんから、子供は学校へ行けません。
ですから、私はいつでも金持ちになりたいです。
もし、お金があったら、家族を手伝います。
次に、ふるさとのみんなを手伝います。
ふるさとのみんなは、仕事がありません。
会社を作って、道と病院を建てます。
そうすれば、みんな自分で働きに行けて、貯金できます。
生活がいいと、子供たちは学校へ行けます。
山の家から病院までとても遠いですから、病気の時はとても大変です。
近い病院があったら、みんなの生活は大変ではなくなります。
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この作文を書いたのは、
クラスで一番勉強していて、会話が上手な学生でした。
明るくて、いつも友達と楽しそうに勉強しています。
また、ハノイで生活していると
高層ビルがたくさんあるし、
街はいつも活気にあふれていると感じます。
でも、ベトナムにこんな現実があっただなんて。
学生の出身地はラオカイ省(サパがあるところ)です。
サパといえば、ハノイ住民にとっては有名な観光地で
「ビジネス民族」という言葉があるほど
民族を売りにしてもうけていると聞いたことがあったので、
この作文にあるような内容は意外でした。
この作文を読んで、私にできることはなんだろうと
考えさせられました。
学生の夢の第一歩である日本への留学が
叶いますように。